空間計画科学研究室 −空間情報解析−

時空間krigingによる地価変動分析およびその視覚化

近年,市場原理によって土地の高度・有効利用を促進する施策の一環として,不動産市場の透明性の向上,特に地価に関する情報のさらなる整備と公開の必要性が叫ばれています.我が国では,この「地価に関する 情報の整備と公開」の役割をこれまで国土交通省による公示地価が担ってきました.もちろん,公示地価は鑑定価格であるため,市場取引価格との乖離が指摘されてきたことは周知の通りです.そこで,国土交通省は平成15年,ついに一定の制限のもとに取引価格を公開する方針を決定しています.

しかし,地価情報には,必然的な限界が存在します.取引事例は地域的,空間的に偏在し,市場参加者が関心をもつ土地の価格や動向の情報を必ずしも提供しません.また,鑑定価格の場合においても,全ての土地を鑑定することは不可能であるため,費用や各種事情により限界があります.

従って,市場参加者が関心をもつ土地の価格や動向を知るためには,否応無しに時空間的な予測というプロセスが必要になります.そこで,この「時空間的な予測」を統計学的に厳密に行う時空間(Spatio-Temporal) Krigingと呼ばれる方法論に着目し,1975年以降・東京23区の公示地価データを対象に街区単位の地価予測(内挿)を行ないました.

また,この方法を用いて任意地点の地価情報を提供する検討をしています.パイロット版を作成していますので,ご覧下さい.
[東京都区部・住宅地の地価参考情報提供]

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