出版のお知らせ
EBPMの組織とプロセス:データ時代の科学と政策 佐藤靖・松尾敬子・菊地乃依瑠(編著) 「第11章 インフラ―費用便益分析の有効利用に向けて」を河野が担当 本書は、12の政策分野のエビデンス活用を横断的に比較、その現状と課題を俯瞰的に把握し、そこから得られた示唆をまとめている.12の政策分野は、気候変動、感染症、地震防災、原子力安全、化学物質管理、健康・医療、人口、学校教育、金融、エネルギー、インフラ、科学技術・イノベーションである. 発売日:2024年4月22日 | 出版社:東京大学出版会 ISBN:978-4-13-060324-9 |
交通政策の空間的応用一般均衡分析:インフラ・料金・環境政策評価 武藤慎一・河野達仁・福田敦(編著) 本書は,空間的応用一般均衡(SCGE)モデルを用いて交通政策の便益評価を実施し、経済厚生の観点から効果的な交通政策を明らかしている. 発売日:2022年6月1日 | 出版社:勁草書房 ISBN-10:4326548169 | ISBN-13:978-4326548163 |
Traffic Congestion and Land Use Regulations: Theory and Policy Analysis Tatsuhito Kono (著), Kirti Kusum Joshi (著) 本書は,いつ,どこに,どのような土地利用規制を課すべきかを都市の経済厚生最大化の観点から考察している.特に,理論研究成果のひとつである最低容積率(市場均衡より大きく)規制の必要性をわかりやすく解説している. 発売日:2019年8月30日 | 出版社:Elsevier (1版) ISBN-10:0128170204 | ISBN-13:978-0128170205 |
1.社会基盤整備や政策の厚生分析(費用便益分析)
・社会基盤整備や政策による厚生変化を、観察可能な変数から定量的に計測する手法である
費用便益分析の方法について,基礎理論の再検討,従来手法の改良および新たな手法の開発
・社会基盤整備によって空間的に変化する経済(商業立地パターンや都市成長)の予測とその評価
2.土地利用規制に関する研究
・土地利用規制(容積率規制やゾーニングなど)の最適化
・土地利用規制と社会基盤整備を同時に考慮した政策
3.社会基盤整備や維持のための税・補助,料金制度
・社会基盤の維持や整備のための財政補助や料金の適正化
・公共の財源調達および部門別支出構成の効率化
4.住宅・商業・工業立地均衡に関する研究
・社会基盤整備や政策によって変化する空間立地分布(商業立地や都市成長の空間パターンなど)
の研究.具体的に中心商店街の空洞化などを対象に分析
・一般的に外部性を伴う立地変化を考慮した費用便益分析
5.経済モデルを他分野に応用
・津波などの災害時の避難行動モデルの開発.(認知的不協和という心理現象の考慮)
・Lancasterモデルをベースにした周遊旅行における旅行パッケージングモデルの提案.
(Iis, Kono, Morisugi, 2006)
・メコン川政策評価のための経済発展モデルと洪水モデルの結合 など・・・
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